キョロ充、教員志望、虚無

教員を目指すある文学徒の日記です

芥川龍之介『開化の殺人』

 

授業で芥川龍之介の『開化の殺人』について扱った。

内容的には夏目漱石の『こころ』感が全体に流れていて、エゴイズムを主題に添えているのが明らかなように思われた。

 

日本では近代的自我の成立が、外発的に行われた、という話だが、ここでそもそもこうした明治の文豪は何でこんなにもエゴイズムを話題にしたがったのかが気になった。

 

当時の日本の政治が、国民意識が、エゴイズムに過ぎないと批判をしようとしていたのか、それとも他に理由があるのか、もう少し考えていきたい。